【男のスキンケアは自己投資】 Vol.15  寒くなる季節に習慣づけたい! 大人の男の保湿は全方位的にするべし 老け肌にならないためにはもっと潤いを!!

JOURNAL | 読みもの 2022.11.11 Facebook Twitter はてなブックマーク

Vol.15 寒くなる季節に習慣づけたい! 大人の男の保湿は全方位的にするべし 老け肌にならないためにはもっと潤いを!!

 

みなさん、こんにちは。男性美容研究家の藤村岳です。この原稿を書いているのは11月の初めで、すっかり日が短くなり、寒さも増してきました。今年は厳冬になるとの予想のようで、ダウンジャケットを新調したいなと思っているところです。

さて、このような形でお目にかかれるのは実は今回が最後なので、区切りのつもりで何度目かの「男の保湿」についてお話ししたいと思います。

健康さえ損なってしまう“インナードライ”の恐怖

多くの男性に「脂っぽいのに保湿は必要ですか?」と聞かれます。皮脂分泌が活発な男性はつい、「何も塗らなくていいのでは」と考えてしまいがち。その先に「何度も顔を洗えばいいよね」と考えてしまう人もいます。

たしかに思春期の頃の、ホルモンバランスの急激な変化によって皮脂が過剰に分泌される場合は、あまりにもこってりした保湿は毛穴の詰まりに繋がることもあり、かえって逆効果。出てきた皮脂もきちんと落としてあげるのが重要です。しかし、大人になって安定してくると、この皮脂をとにかく落とす&さっぱりした保湿を心がけるというのでは、対処できなくなります。

男性の場合は、ホルモンが落ち着いてくる20代から、すでに老化が始まっている60代くらいまで実は皮脂の分泌量はあまり変化しません。変化するのは水分蒸散量で、年齢とともに肌内部の水分がどんどん出て行ってしまいます。皮脂量が一定で、水分が少なくなるとしたらベタつきだけが目立ってしまうという。これを“インナードライ”と呼びます。

 

“皮脂”は大切な味方! 落とすことばかりを考えない

肌の表面はアブラでベタつくのに肌の内側はカサカサになっている状態ですね。これ、皮膚の人体における役割を考えるととても危険なサインです。というのも、皮膚は腸に次ぐ表面積を持つ免疫器官で、“バリア機能”を担っています。それは外部からウイルスや雑菌などの侵入を防ぎ、身体にとって必要な水分などを放出させないという機能。

これがあるからこそ、我々は健康でいられます。その最前線で守ってくれているのが何を隠そう“皮脂”なのです! 皮脂があるからこそ、カラダの中の水分が逃げなくて済むわけで、そんな大切な味方を敵視するのは大間違い。皮脂によって守られているのですから感謝してください。

となると、過剰にアブラを落とす洗顔はNGだし、ベタつきを嫌って保湿しないのはもっとダメ。保湿をおろそかにすることは自分で自分の健康を害しているということです。ボクは保湿をしないこと=(かなり強い言い方をすると)“無自覚な自傷行為”だと思っています。

ボクの保湿に対する考え方を理解していただけましたでしょうか? 無論、酸化した皮脂は皮膚への刺激になるので洗い流すことが必要です。でも、朝と夜の2回で十分。外気が乾燥する秋~冬の朝は、軽くすすぐだけでもいい場合も。それよりも大人になったら、保湿を万全に行う方が大切なんです。

 

顔の保湿はできれば2段階で丁寧に行う

それではここから各パーツごとの保湿についてみていきましょう。まずは顔の保湿。先述したように顔を洗う頻度は多くて1日2回。洗顔&シェービング後は必ず、保湿をします。理想的には化粧水で潤いをたっぷりと補給してから、クリームや乳液など油分の入ったものでフタをすること。せっかく与えた潤いが逃げないようにする、“2段階保湿”がポイントです。

オールインワン型の保湿剤もありますが、個人的にはほとんど使いません。ジムや出張などで荷物を減らしたいときなどにサッと使えるので便利ですが、あくまで緊急避難的に使用するくらい。普段のケアは丁寧に行う方が大人肌には◎。

日中ならこの後に、一年中日焼け止めも必須。紫外線を無防備に浴びてしまうとインナードライがますます加速して、老け肌へとまっしぐらです。

手と身体は分けて考える。ボディの保湿も重要です

次に手と身体の保湿を考えてみましょう。実は、この2つには違いがあります。手は顔と同じでほぼ毎日露出していますね。特に最近は手洗いや消毒液の塗布を頻繁にするので、荒れがち。角質がめくれてカサカサするとウイルスなどが侵入しやすくなります。だからこそ、保湿をしてしっかりと守ることが大切なんです。

しかし、手に何か塗るとベタベタ感がすごくて、苦手という人も多いでしょう。顔はあえて触れなければベタつきはさほど気になりませんが、手は生活していればその違和感がとても大きい。なので、サッパリとしたハンドクリーム選びが重要です。

メンズ用として出ているものだと、しっかり潤うのに質感はサラサラというものがあります。また、そこにレチノールなどの有効成分が含まれていれば、年中、外気にさらされている過酷な環境の手のエイジングケアもできるというわけ。男性こそ、ハンドクリームにはこだわるべきなんです。

そして、服に隠れている身体は手や顔ほど神経質になる必要はありません。ただし、気を遣わないといっても何もしなくていいわけではありませんよ。皮膚は一枚皮ですから、やはり最低限の保湿は必須。入浴後にボディミルクやクリームなどをサッと塗っておけばいいだけ。角質が肥厚しがちなヒジやかかとなどは重ねづけをしたり、リッチなバームを選んだりするのも可。乾燥肌の方は、まだ肌が濡れている段階でボディオイルを全身に塗ってなじませ、その後タオルドライするのもいいですよ。

個人的にボディの保湿で気にするのは、香り。夜に入浴をして、その後、保湿。それから就寝するので、ベッドに潜り込んだときに体温と布団で密閉されて、使った保湿剤の香りがより強く感じられます。これが気に入らない香りだと、まったくリラックスできません。反対にお気に入りの香りだとすんなり就寝できるのです。ぜひ好みのものを見つけてください。

忘れがちな頭皮と髪の保湿も万全に

そして忘れていけないのが髪、頭皮の保湿です。「え、そんなところにも必要なの?」という声が聞こえてきそう。はい、とても重要なんですよ。まず、頭皮だって顔の皮膚と繋がっているわけで、髪で覆われているので、他の部位とはちょっと環境は違いますがやはりここも潤いが重要です。

頭皮には皮脂腺も汗腺も多いので、ベタつきを感じることも多いですね。そして、頭皮が乾燥してしまうと、身体は先ほどのバリア機能を維持しようと、最前線で戦ってくれる皮脂を過剰に分泌して守ろうとします。でも、過剰な皮脂は酸化し、皮膚にいる常在菌に分解されて体臭の元に。これが頭が臭う原因なんですね。

だからきちんとシャンプーをした後には、たとえ短髪の男性でもコンディショナーやトリートメントを使って保湿をする方がベターなんです。髪もパサついていると、ダメージがありスタイリングも上手くいきません。インバスでのケアも若い頃に使っていたガッツリ落とします系のシャンプーは大人になったら避けましょう。

また、最近はアウトバストリートメントもたくさんの種類があり、頭皮の保湿もできるトニックがあったり、髪に潤いを与えてくれるヘアオイルやヘアミルクなどがあったりします。自分の状況に応じて選ぶとよいでしょう。とにかく、「髪と頭皮も潤いが大事」そこを覚えておいてください。

顔や身体だけでなく、“心の潤い”足りていますか?

最後に心の潤いも大切です。先日、親しい友人と食事をしたのですが、その時に「韓流アイドルにハマっている」と話してくれました。もともと仕事も遊びも全力で取り組む彼女なのですが、推し活にもどハマりしていて、そのことを語る熱量に圧倒されました。いろいろと話を聞くうちに、まさに“沼”だな、と。最初はやや引き気味でしたが、でも、そんな対象がいる彼女がすごくうらやましく思えたのもまた事実。

ふと気づくと、同い年の彼女の目がキラキラしているだけでなく、肌もまた輝くよう。幸せホルモンと呼ばれる“オキシトシン”は、美肌と非常に密接な関係があります。これが分泌されると肌の再生力が上がるとも言われているんです。彼女がキレイだったのはそのせいかも?

推しがいなくても、実は優しく肌に触れることで、オキシトシンは分泌されるのだとか。自分でケアする時は義務として淡々とやるよりも、自身をいたわりながら行うとオキシトシンが分泌されやすいそう。また、パートナーと手の届きにくい背中などのボディケアをお互いにするのもいいですね。

まさに「スキンシップは物理的な皮膚への潤い補給だけでなく、心の潤いも補給してくれる」そうは思わないでしょうか? シングルの方も“推し”が見つかれば、オキシトシンが肌をキレイにしてくれるはず。仕事柄当たり前ですが、普段からきちんとケアしているボクでも、誰か推しを見つけようかな、なんて前述の友人を見て思ったほどです。

さて、長きにわたりご愛読くださった皆さん、本当にありがとうございました。そして「何を書いてもいい」と寛大に見守り、光栄な機会を与えてくださったクワトロボタニコの皆さんにもとびきりの感謝を申し上げたいと思います。また、いつかお目にかかれることを楽しみにしております。

 
藤村 岳(ふじむら がく)
藤村 岳
ふじむら がく
男性美容研究家
1973年、東京生まれ。大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集を行い、ハーブやアロマテラピーの知識を得る。そんな中、男性が読む美容記事を、美容ライターという毎日ヒゲを剃らない女性が書くことに違和感を覚え、独立。シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動中。総合情報サイト『All About』にて「メンズコスメ」のガイドも務めている。数々のテレビ番組やラジオなどの出演のほか、講演・イベント・コスメの監修やブランディングなども行う。

大人の男の全方位保湿!おすすめアイテム

ボタニカル パワーリフト&ディープモイスト

エイジングケアクリーム

翌朝の肌が変わる ピンッ!と弾むハリ肌へ

べたつかない気持ちのいい使用感の高浸透ジェルクリーム。化粧水の後、このクリームをひとぬりすることで、肌へうるおいに満ちたハリを与えて、エイジングケア*。

ボタニカル パワーリフト&ディープモイスト

3,520円(税込) | 50g(2-3ヵ月分)

ボタニカル エッセンスイン ハンドクリーム

ハンドクリーム

手荒れ・老け手・爪周り 3つのケアを1本で

エイジングケア*成分、レチノール配合**。1本で、手荒れと老け手を予防し、爪周りまでケアするハンドクリームのオールインワン。新感覚!のさらっとマットな使用感。柑橘系の爽やかな香り(ベルガモット&ローズマリー)と、フルーティな大人の香り(ライム&ブラックベリー)の2種類からお選びいただけます。

ボタニカル エッセンスイン ハンドクリーム

各 1,870円(税込) | 45g

ボタニカル ボディ トリートメント ミルク

ボディミルク

ウォータリーなうるおいが長時間続く 高保湿ボディミルク

乾燥しがちな肌に、うるおいをため込み・とじこめる。 肌にのばした瞬間に、水のように広がりながら、するすると入りこんでしまう驚きの軽さ。みずみずしいライムにブラックベリーの酸っぱさが溶け込んだフルーティな香り。

ボタニカル ボディ トリートメント ミルク

2,970円(税込) | 180ml(約2ヵ月分)

*年齢に応じたうるおいのケア
**保湿

クワトロボタニコ(QUATTRO BOTANICO)
「枯れない男の肌メンテ」をコンセプトにかかげる日本発のメンズ ボタニカルスキンケアブランド。「肌が変わることで、人は内面や人生までをも変えられる」という信条のもと、自己を高め続ける大人の男性の肌メンテンナンスをサポートするスキンケア製品を揃えています。ブランドの詳しい情報は、こちらから。

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